イタリアにヴァカンスに来たデンマーク人夫婦のビャアンとルイーセ、娘のアウネスは、そこでオランダ人夫婦パトリックとカリンと、その息子アーベルと出会い友好関係に。
後日、パトリック夫婦から招待を受け、オランダの人里離れた彼らの家を訪れる。
しかしビャアンとルイーセは、次第にパトリック夫婦の言動に違和感を覚え始めるが・・・。
北欧発のヒューマンホラーということでしたが、とにかく嫌悪感を抱かせる内容で、最悪な締め括りに鑑賞後の気分は最低。
なんてものを観てしまったんだという後味の悪さ。正に製作者側の思惑通り、なのでしょう。
波風立てないように振る舞うビャアンとルイーセに自らとの共通点を見出してしまう人もいるかと思いますが、そこから出る機会を逃す彼らにイラッとさせられるし、大体パトリック夫婦の秘密を知って、それをルイーセに知らせないビャアンも謎だし、そこから抜け出したのにもかかわらず、それでもまた戻るビャアンは果てしなくアホかと思わずにはいられず、そのイラッとした感情のまま結末を見せられるものだから、こっちの感情はグチャグチャですよ。
ビャアンとルイーセ夫婦の行動は、行動心理として云々かんぬん説明できたりするのかもしれませんけど、そんなことはこっちにはどうだってよくて、ただただ気分を最悪にさせられるストーリーに、ある意味してやられたと。
パトリック夫婦のバックグラウンドやら動機やら説明しないところも、こちらの感情をザワザワッとさせるための巧さなんでしょうかね？
本作はハリウッドでリメイクされるそうですが、こんな内容の作品をもう一度観たくないよ、と思いながらも、観に行っちゃうんだろうなぁ。
ところで本作のパンフレットは、海外タブロイド紙風の作りになっていて、ほぼA3サイズとデカい。
こういう遊び心ある企画は面白いと思いますが、持ち帰るにもしまうにも面倒なので勘弁してもらいたい（笑）
