みゆう

胸騒ぎのみゆうのネタバレレビュー・内容・結末

胸騒ぎ(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ファニーゲームを彷彿とさせるとは事前情報であったけど、確かにそう。ファニーゲームを見た時よりも強烈な怒りを感じることはなかったけど、後味悪い胸クソ映画だね。悪くない。

見てて思ったけど、デンマーク人の気質って日本人っぽいのかな。ビャアンやルイーセたちが感じる居心地の悪さとか不愉快な感じが、日本人も共感するようなことばかりだし、2人の振る舞いも日本人っぽい感じ。相手を傷つけないように切羽詰まるまであまり本音を言わないところとか。割と日本人なら主人公たちに共感して感情移入すると思う。そうすると、よりラストは不快感MAXになれると思う。一個一個は些細な違和感だけど、その違和感が本人とってはとてつもない不愉快さ。日常で感じストレスみたいな感情に似てる。

ラストのビャアンとカレンの殺し方は、ある意味斬新。ハリウッド映画だと、やっぱり銃を使うことがお約束で、見る機会も多いし、今までにも多く見てきてるからいつのまにか「洋画の殺害シーン=銃殺」みたいな頭になってたけど、デンマークもオランダも日本と同じく銃規制のある国だから、あの殺し方なんだろうな。勝手に銃を想像してたけど、まさか岩の投擲とは。しかも結構距離あるところだし、痛いし、銃殺の方がマシ。すごく時間のかかる殺し方だし、残酷だし、雑だし、死体はそのままだし。デンマークホラーは初めて見たけど、国によって殺害シーンに違いが出るのは興味深い。今回のは、めっちゃ痛そうで残酷で雑な殺し方だった。新鮮。

2人の死体はすごく絵画のようで芸術作品みたいな絵面になってたから、そこはヨーロッパらしいなと思った。
みゆう

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