【怪しいおもてなし】
クリスチャン・タフドルップ監督の2022年の北欧発スリラー作品
〈あらすじ〉
旅先で意気投合したオランダ人夫婦に招待され、後日彼らの家に遊びに行ったデンマーク人一家のビャアンと妻ルイーセ、娘アウネス。だが、彼らは夫婦の言動に違和感と居心地の悪さを感じ始める…。
〈所感〉
タイトルに偽りなしで、終始胸騒ぎが収まらない北欧発の胸糞・不条理スリラーで私の好みだった。彼らには異国の壁があるため、最初は言葉や文化、価値観に対する少々の違和感だったのが、次第に「あ、この夫婦マジでヤバいわ…」と拍車をかけて自体の深刻さに気付かされた時には既に遅し。ラストは裸にされた上で投石される、という原始的なえげつない処刑方法が恐ろしすぎる。親切や好意を受けたとしても簡単に他人を信用してはいけない。逃げるチャンスがあるなら、何も考えずにそこから逃走すること。教訓としてそういったものが挙げられるのではないか。それにしても他人の母親が娘にキツいのマジで嫌だなぁと思った。『ミッドサマー』や『イノセント』のように北欧らしいヌメっとした陰湿なヒトコワ作品で、好きな人はめっちゃ好きだと思うのでオススメです。
〈2025年 21本目〉