叡福寺清子

ザ・ホエールの叡福寺清子のレビュー・感想・評価

ザ・ホエール(2022年製作の映画)
4.9
4月12日現在で,今年のベストムービーに収まった本作.その地位を脅かすのは「ハロウィン・ジエンド」か「テリファー2」か,伏兵の「食人族4Kリマスター完全版」か!!こんばんわ.三遊亭呼延灼です.

なぜ本作がアカデミー最優秀作品賞を獲得しなかったのか一ミリも理解出来ません.勿論エブエブは良い作品ですし,多くの人に評価されるのも理解できます.が私の心の一部を形作る作品はどちらだったか,と聞かれれば秒で本作と答えるでしょう.

圧倒的な感情の嵐(そういやぁトーマスが初めてチャーリーの家を訪れたのは大雨の日でしたな)と,言葉の奔流(そういやぁチャーリーは言葉で想いを伝える事,飾らず愚直に表すことを学生い説いていましたな)に,呼延灼の脳髄は痺れております.

ブレンダン・フレイザーの圧倒的存在感(そりゃそうだわな)と,セイディー・シンクの・・・あれは何と表現すれば宜しいのでしょうかしら.なんか,ホントに打ちのめされました.なお,アロノフスキー監督は某インタビュー(https://popeyemagazine.jp/post-158788/)で,“この瞬間のフレイザーは見逃すな!」というシーンをあえて1つ挙げるならどこですか?”という質問に対して,皆さんが予告で2万回は観たであろう“人生で1つだけ正しいことをしたいんだ”を挙げておられます.えぇそりゃそうでしょう.私だって,あのシーンは予告で3万4522回観ましたが,それでも本編で観た時には魂が震えましたもの.

ちなみに,一瞬映った幼少エリーの中の人は実際のセイディーさんの妹だぞっと.試験には出ませんから,忘れてもらってもかまいません.