ピロシキ

はい、泳げませんのピロシキのレビュー・感想・評価

はい、泳げません(2022年製作の映画)
2.0
小鳥遊先生と4人のおばちゃん達が、スクール終わった後に喫茶店で茶しばいてるシーンで、カメラに配慮したのか完全に4:1に分かれて着席しているの見て、なんか冷めてしまった。「上手に撮りたい」という明確な意思があって、それは特に水中のシーンにおいて成功しているのかもしれないけれど、それ以前に物語そのものが、あまり上手にまとまっているとは思えない。原作未読ゆえどこまで原作に忠実なのかわからないが、いかんせんそれにしても不明点が多すぎるのだ。なぜ関西弁なのだ麻生久美子、なぜワンシーンだけ出てきたのだ小林薫、いつから通っていつ泳げるようになるのだおばちゃんたち、なぜそこにあなたのような演技派が交じっているのだ占部房子、いつ外を歩けるようになるのだ綾瀬はるか、いつスイミングスクールのコーチと仲良くなったのだ阿部純子、なぜ2曲続けて歌うのだリトルグリーモンスター。

だからこそ、水族館をつなぐ2画面の通話シーンとかも、何がしたかったのかまるで意図が分からず、途方に暮れてしまった。あらゆるノイズに気が散ってしまい、心から入り込むことはできなかった。コーチが言うようにもっと力を抜いて臨めばよかったのだろうが、後の祭りである。途中で溺れて意識は飛んだ。

ただ、泳ぐの苦手な自分にとっては単純にちょっと勉強になった。「息継ぎは借金返済」ね。久々に、クロール練習してみたい。
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