mさん

エノーラ・ホームズの事件簿2のmさんのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

相変わらずテンポいい編集が好き。
モノローグも相変わらず小気味よい。
ダウニー版のシャーロックホームズみたいな
編集だと思う。

ただ前回よりも謎解きがだいぶ力技になった気がする。文字を見て花言葉が正解とか、楽譜が地図だとか、絶対にこっちが言われないと理解できないような方法で解決していくから単純に「あ!そうだったんだ!」とはならなくてスカッとできなかった。

ダウニー版シャーロックホームズのいいところが
シャーロックが種明かしをする時にこちらがしっかりと納得できるところ。
「無味無臭で引火性の液体。玄関で大使はただの雨だと思ったに違いない。発砲の火花で引火」とかもしっかりと理解できるのは無味無臭で引火性の液体がこの大使のシーンで初めて出たのではなく、研究所でピンクの光を出してたり、波止場でホームズを吹き飛ばしたりしてるから。パッと出感がしないのだ。でも今作は結構その感じがあった。

あと証拠が燃えてしまって工場のストライキを起こす展開にそこまで乗れなかった。
謎解きなのだからそこは燃えたとしても兄のホームズがしっかりと証拠を握っていて欲しかったり、そういう探偵的な解決をして欲しかった。
100歩譲ってあのラストの足踏みが響くのは
証拠があってもなんだかんだ今まで通りの工場に戻ってしまう。証拠でも変えられない兄の力ではどうしようもなくなってしまった。その時に女性であるエノーラにしかできない発想で、足踏みの流れにすればいいと思った。

モリアーティやワトソンをそうやって出すのか!という驚きはあった。
mさん

mさん