この手の映画が「同性愛映画」的カテゴリーにて、だったら嗜好と違うジャンル。となってしまいこの映画に出会わない人がいるのは勿体無いなあと思った。
でありつつ少し心理描写だったりわからないところはあったのも事実。
共感ではなく、今の時代なら犯罪でなんてあり得ない性的嗜好が犯罪だったのが、そういう部分で先進国の印象しかないドイツでも罪だったのがそう遠くない過去だというのも改めて驚く。
殺人とか時代がいつであろうと罪に疑いがない犯罪ではなく、愛する対象、性的対象という自分でどうにもならない嗜好を犯罪とされるってどんなにやるせない気持ちなのだろうか。
異性愛者がそれを犯罪とされ、その欲求も愛する誰かを求めることも結ばれることも禁じられていたと想像したら、どんなにそれが辛くあるいは無理なことだろうと思う。
でも何となくそこに焦点がものすごく当たってもなく、そこへの息苦しさのない物語なのが良かったかな。
