9月・池袋グランドシネマサンシャイン
IMAXのなんたるかも知らないまま、誘われて映画館へ。
巨大なスクリーンとたくさんの観客、後方座席からの眺めは壮観だった。
視覚も聴覚も包み込まれ、座席に縛り付けられる。
まるで遊園地でアトラクションに乗っているようで、ジェットコースターほどの起伏とはいわないが、ジャングルクルーズよりは絶望的でどうしようもなかった。
スタッフロールの最後まで徹底的にやり続けるんだな…と感心してしまった。
アトラクションのようで、しっかりエンターテインメントであり、多くの人が見に来るのも納得だった。
規制退場を待つ時間、小難しい顔をして内容を反芻していた僕の前の列を、グループで見ていたらしき若者たちが通り過ぎた。
「なんかすごかったねー」「でもよくわかんなかったなぁ」
例えばこの人達に見てもらうために、この映画は作られたのだと思った。
緻密に作られた『なんかすごい映画』、その力はもしかしたら、とてつもないものなのかもしれない。