ジョーダン・ピールが描く
“世紀の大映像をフィルムに収める”
というUFOをモチーフに一攫千金を夢見たしがない牧場経営の兄妹のお話。
終始ホラーテイストなのかと思いきや…
映画に携わるという関連した部分もあり、まるでUFOを追うインディーズ映画を撮影する映画の中で映画を撮るような方向へとシフトチェンジしていくのが印象的。
一瞬『カメラを止めるな!』が脳裏をよぎった。
『ゲット・アウト』『アス』筆頭に
与えられた映像をヒントに監督の隠された意図を読み解きながらラストにかけて唸らせてくれるような展開を目の当たりにして同時に社会に対するメッセージ性のようなものが彼の最大の持ち味だと思う。
それ故に“UFO”というありきたりなテーマをいつものようにジョーダン・ピールワールドでどのように表現してくれるのかと期待していたが...特になんの捻りもなかったような印象だった。
ひと通り見終わって過去2作のような人が発端となるストーリーのメッセージ性は可視化しやすい部分があって架空のものを具現化してストーリーに落とし込んで社会に対する痛烈なメッセージ性として公に可視化させるのは難しいのかもしれない。
まださほど鑑賞から時間か経過していないと言うのもあってなかなか評価が難しいのが本音。
そもそも私達の中にある“UFO”という概念を壊したという部分に関して言えばその試みは成功したように思う。
いつもとは違った挑戦的な試みだっただけにそれだけで今作の意義は大いにあった。
ただ…
今後懸念される点としてこの作品を境にM・ナイト・シャマランのような当たりハズレの大きいムラがある監督になって欲しくないなとは切実に思う…。
〜それでは皆さんいい夜を🌙〜
※ リアルタイムで鑑賞(WOWOWプライム)
