タカシ

NOPE/ノープのタカシのレビュー・感想・評価

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)
4.1
『この作品のジャンルは教えてくれるな』


今You Tubeなんかで見られる最終予告編はもう「そのものズバリ」なんだけど、最初に劇場で見た予告編はもっと不穏で怪しくてそれだけでちょっと満足だった。

はっきり言ってなかなかに不注意な私は、予告編の時点ではこれがどういうジャンルの作品なのかまったく分からず、なるべく情報を入れないようにしていたのだが、公開日、ツイッターであっさりそのワードが出て、「ああそういう映画なのか」となってしまった(まあツイートした人々はこれくらいは平気、と思ったんだろうね)。

手垢のついたジャンルを新しい表現とオーソドックスな手法を使って観るワクワクとドキドキ。
端的に言ってこの「nope(ホントの発音はノープ? ノップ?)」というタイトル自体、何か新しい発見のような気さえする(恐ろしいまでの早いもの勝ちの競争に勝った、みたいな)。

なんと言ってもスティーブン・ユアン演じる元子役のテーマパーク主がストーリー上の重しになっていて、
最後まで重要なキャラで有り続けたのが良かった。
(あの『イベント』はもういろいろ疑問が湧いてきて仕方ないのだが)

まあラストのラストで日本のある有名アニメの引用を見た時はちょっと開いた口がふさがらない感じでしたな。ああゆうのはノイズになるので本当はやめてほしいんだよな。
いや本編のあれは割りと成功してたけどさ(そう私はあのシーンで確かに興奮もしていた)。

本作品は全編IMAXカメラで撮影されたそうで、それは流石にIMAXで観たいとは思いましたよね。うん流石に。
劇場にて。22.08.31
2022#013
タカシ

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