パグちゃんかわわ

貞子DXのパグちゃんかわわのネタバレレビュー・内容・結末

貞子DX(2022年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ホラー映画は〜云々なので、仕事終わってから映画館へ駆け込んで観てきました❗️こちらはホラー映画ではないですね、むしろ貞子さんを日常の一部に取りこむことにより、人と人との絆と繋がりを拡げてゆくアットホームオカルトコメディでした。きちんとエンドロールにも原作=リングではなく、世界観原案的に書かれていたのであくまでリングではなくて貞子という存在の派生です❗️
なので、リングと比べることがまず違います。私は勘違いをしていたのです。この作品は貞子のifの世界だったのです…❗️

ですので、そう考えるとこの展開はこれでアリかなあと思いました。正直ホラーなシーンはありません、むしろ心霊的な恐怖を抱かせないようにコメディ多めでかなり配慮されています。そのぶん現実的な音やあれこれで脅かしてきます、ホラー映画見慣れている人は蚊に刺された感じのパンチですが苦手な人はびっくりするかも。
こちらの作品は貞子よりむしろ、現代人がそれぞれ抱える孤立した各々のルーティンを、貞子というスパイス(ウイルス)を加えることによって繰り返しだった日常に新たな出会いやコミュニケーションが生まれてゆく繋がりの変化をテーマにしていると思います。
本来のホラー展開であれば貞子ウイルスが世界中に拡散して人類は破滅していたかもしれませんが、DXは貞子ウイルスによって人類が大きな一つの輪になる未来の可能性を感じる云々で…リング…だめだなんもいい着地点出てこない(笑)

でも本当に、作中の人たちはみんな自分のルーティンに従って毎日生きていることが強調されているので(主人公はどんなに危機が迫っていてもナポリタン食う、王司は死にそうなときにも決めセリフをやめられない、お母さんは墓に柿を供えた日は仏壇に柿供えない、妹はなんだろう…なぜか静岡の叔父さんの好感度が高い…?)、
そのルーティンを超えて新しく変化を受け入れること前へ踏み出すこと、その大切さを伝えたいのかなと今作を観て思いました。いつも1人でスマホに向かって呟いていた人々が家族や他人と一緒に時間を共有するようになる、これはこれでいい話かなと思います❗️

かなりコメディが強いので面白ポイントを自分で見つけないとけっこうしんどいかなと思います、私は終盤で貞子ウイルスの幻覚に飲み込まれる皆に向かってロイドさんが「みんな回っちゃダメだ!」のセリフでめっちゃ笑顔になりました。現代が舞台でSNSも盛んなのにコメディパートはかなり昭和臭なので、キャスティングからみて若者層がマーケティング対象だと思うのですがそのへんのズレが気がかりです…

あと王司くんの存在がある意味貞子ウイルスと対になっているような気がしました❗️はちゃめちゃ王司くんというむかむかキャラを受け入れることによってキャパが広がり懐が大きくなり人は新たに成長できる、そんな意味があるとよいなと思いました。しんどい
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