ブタブタ

貞子DXのブタブタのレビュー・感想・評価

貞子DX(2022年製作の映画)
3.0
監督が『屍人荘の殺人』の人だと知ってガックリ(´Д`)して今回こそ見に行かないと思ってたけど謎のガスマスク貞子(違った)とか予告がいいので鑑賞。
結果的にもはやダメダメの底が抜けて一周回って奇跡的にこの監督の作風と合致して上手くいった稀有な作品になった。
今やゴジラやウルトラマンに比類しうるアイコンキャラクターとなった『貞子』
ゴジラやウルトラマンだって末期は目も当てられない有り様だったし、こういう1つのジャンルとして確立した作品・キャラクターは長くやってれば必ずダメになる時期が来るから其れを超えて長くやってるうちにまた盛り上がったり傑作が現れたり外部の才能を入れる事で全く別ベクトルの方向に行ったりするし。
ヘルレイザーだってマトモなリブートが作られるまで11作も掛かったんだからリング及び貞子も皆文句言いながら新作やれば見に行くんだから作り続ける事が大事。
iQ200とやらの出オチの主人公(役立たず)
その横のひたすら鬱陶しい男(役立たず)
インチキ霊媒師(役立たず)
が毎度お馴染み呪いのビデオに挑む。
登場人物がバカばっかりの映画やマンガは本来つまんないものだけど本作に限っては始めっからバカ映画なので『絶叫計画』みたいなホラー映画『リング』のパロディと化してるので気にならない。
『リング』の続編の劇場版『らせん』はラストが原作から改変されてこじんまりしちゃったのが極めて残念だったけど『貞子DX』はあの時出来なかったバカバカしくも救いのない結末を笑いも入れてやってくれたみたいな感じなのでコメディになってしまった貞子も、オチをちゃんとやれば貞子としての体裁は何とか保たれる気がする。
白石晃士監督『貞子VS伽椰子』が原作者が下手に関わったせいで最後の方が中途半端で残念な感じになったので、これからはもうコメディやギャグに全振りなら全振りで好きにやればいいと思う。
井口昇監督とか金子修介監督とかに次の『貞子』を撮って欲しい。
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