まなみ

MEN 同じ顔の男たちのまなみのレビュー・感想・評価

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)
3.9
雰囲気も描写も「なんかイヤな感じ」から入って、主人公と夫の話で「かなりイヤな感じ」になり、キモ!…キモ!!キモキモキモー!!!!!って映画でした。

でも私は結構好きでした…絶対人には勧めないけど「なにこれ!」ってツッコみながら楽しめたし、思い出してめちゃくちゃ笑える。ミッドサマーと同じくらい笑顔にしてくれる。ミッドサマーが「ホルガ村で失恋デトックス!」だとしたらこれは「謎に包まれたキモ生物”MEN”の生態に迫る」かなぁ。

いろんなタイプの男のイヤさキモさが描写されてるので男性は特に不快になるかもしれないです。みんなイヤだけど司祭が一番ストレートにキモい。夫は…キモいというか無理ですね…。ラストには何が愛だよって言いたい。一度死んだのに生まれてくるな。

ただキモマトリョーシカになってしまった男たちもだいぶ辛そうだったので、有害な男になってしまってる本人も言いようのないしんどさは持っているのかもなあと思ったりもしました。いやあの描写にそんな意図ないのかもしれないけど。

ビジュアル面で言うと、イメージカットは綺麗だし、手から腕が大変になったところはなるほど!と思ったし、壁ドンはあまりの斬新さに舌を巻いたし、終盤の悪夢のようなシーンはこんなの見たことないものでいいもの見れたなぁという気持ち。サウンドも心地よかったです。
まなみ

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