嫌いなネットミームのひとつに「ただしイケメンに限る」って言葉があるんですけど、このもやもやはずっと言語化してこなかったものの、昨夜「MEN 同じ顔の男たち」を見てす〜っと腹落ちした。そうそう、少なくとも私には嫌悪的仕草とその人の顔の美醜ってほとんど関係ない。だから画的なインパクトのラストのくだりより、教会外で無意識なベンチをなぞる神父の指先の方が気持ち悪かったし、そうなんだよな〜（まだ、言語化の途中。)
俺を理解して、過ちは許して、それが女が出来ることだろう？謝ったんだからさあ、許さないことは君の罪だよね？・・・いい加減にして♪私、あなたのママじゃ〜ない〜♪MEGA BABYな有害性の男性表象と、ケアと「許すこと」を義務化される女性。
指摘やメッセージが秀逸な表現でまとまっていて、思いがけずスッキリした。主人公のリアルなスタンスも良かったな。最初に恐怖を感じることも、見慣れると醒めるしうんざりするよね。女性監督かと思いきや、まさかのアレックス・ガーランドで、脚本も書いていたことに驚いた。一歩間違えたらミサンドリーな作品として扱われそうなところを、彼のバランス感覚でうまいことまとめたな。
