こんろ

MEN 同じ顔の男たちのこんろのレビュー・感想・評価

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)
5.0
A24×アレックスガーランド!夢の組み合わせのようで不安も募りながら、絶妙な高揚感での鑑賞。

女、男、ヒト、生命、性別、性の本質、宗教的価値観、現代的価値観、生殖、無性生殖、補完、離別、許し、決別、自分本位、愛。

個人的には、許し、癒し、理解。
教会での叫び、後悔。

そんなことを暗喩メタファー入り混じり、めちゃくちゃな非現実展開。すっごい好きです。
ただ!!めちゃくちゃ気持ち悪いです。後半特に。手のシーンはほんと無理で目を背けてしまったのですが、誕生のシーンはむしろ美しく感じました。なるほど、と共に発想の素晴らしさに魅入ってしまいました。

なんかアナイアレイションのシマーを思い出す、アレックスガーランドの濃ゆい部分がより濃縮されたような作品でした。

今回、死はきっかけに過ぎず、本質は生命の何たるかを女と男にそれぞれ問いかけてるような気もします。

前段でも言いましたが、許し、癒し、理解の物語であるといいなと思いました。ラストの展開や表情の捉え方で、全く違う感想になるのかな。
もしかしたら観る人の願望を映す鏡なのでしょうか。シマーか。

オープニングも絶妙にツボでした。無音の嫌な予感がするシーン。から急に70sぽいポップス。からの不穏。いいですね。
てかこの曲がテーマな感じもします。Love song、ですかね。

トンネルのシーンの発想の美しさよ。ほんとアレックスガーランドだなって思います。感性が素敵すぎる。ここでも反響。

女性ボーカルからの男性ボーカル。服の色の変化。やっぱり理解だと思いたいです。

いいぞ!もっとやれ!