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不思議の国の数学者のいのレビュー・感想・評価

不思議の国の数学者(2022年製作の映画)
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タイトルが気になって観たら、貧富の差による教育格差と南北関係の問題が“数学”を通して繋がっている話だった。学問の素晴らしさを感じさせる物語であると同時に、社会的な視点がある。受験偏重である高校の教育批判や、脱北者への差別などを背景に、数学者に導かれて数学という学問に向き合う楽しさを覚えていく高校生の姿が感動的で、特に黒板に数式を書くシーン(黒板側から書いている姿が透けて見える演出)と円周率を音楽として奏でるシーンが美しい。
女の子の登場がやや唐突で違和感があったのと、ラストがちょっと丸く収まりすぎではと感じた
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