自分の体型について同級生からいじめられているサラがある日プールに行ったら、同級生に遭遇し酷い目に遭わされた挙句、同級生達をさらっていく殺人鬼にも遭遇し、同級生を助けるか否かで苦悩する話。
人付き合いのイロハを学んでいくはずの思春期に、一緒に外で遊べる友達もいなくて引きこもっているサラが、人生最大の屈辱と恥辱と暴力に合ったのに、殺人鬼にまで遭遇し、そいつが何故か自分には優しいという、色々ぶっ飛んだ環境に突然放り出される。大事に飼われてた子豚ちゃんが、急にサバンナの大草原に放り出されるよりも難易度高い。
実は今作そんなサバンナで、サラが成長するティーンネイジもの（笑）すぐ近くにある大事なことや大切な人が見えなくなりがちなのが思春期の人間関係なのかなと思っていて、そういう意味ではサラが大事なものに気づく青春映画でもあるのかなと。
今作、誰かがすぐ近くにいるのに気づかれないシーンやすぐ近くのとんでもないものに気づかないみたいなシーンが多いくて、近くの大事なものを見過ごしてるみたいなことなのかな。自分のことばかり気にしてたサラが最後大事なものに気づき、堂々と外に飛び出していくのは爽快。ちなみに、サラの親達はサラが隠れているのにすぐ気がつくんだよなぁ。
ただ、サラの容姿を豚に寄せてる演出はちょっと悪意ありすぎるよ（笑）人から自分の体見られることを気にしてる人が薄ピンクの水着選ぶかね。
プールでのあれこれからの道路で追いかけ回されるまでの経験だけでも、一生外に出られなくなるぐらいのトラウマになるとこなんだけど、それを何故か同じように一生のトラウマになりそうな殺人鬼のとの遭遇でサラは救われる構図が面白かった。この一件以来めっちゃ行動的になってるし。マイナス×マイナスはプラスになるから、同じようにトラウマ×トラウマはプラスになるんだろうな（笑）
