みどり

ガール・ピクチャーのみどりのレビュー・感想・評価

ガール・ピクチャー(2022年製作の映画)
3.5

クールなミンミと人懐っこいロンコは親友
放課後にスムージ屋さんでバイトをしながら恋愛や自分の将来の話をしたり。

そこにやってきたエマはフィギュアスケーター
ずっとスケートのことばかり考えてきたから
最近うまく跳べないジャンプのことや大会へのプレッシャー
今まで押さえつけてきた感情との向き合い方に悩んでいる

初対面は最悪だったのに
エマと出会って心を通わすようになってから幸せを感じる日々
でも、ずっとは続かなくて。
いままでも、大事にできなくて傷つけてしまうミンミに対して
怒るのではなくて抱きしめてあげられるロンコのやさしさはいつも近くで見てきたからなのかな

友達ってほんとうに不思議なもので
共通点はあれどすべてがしっくりくる人なんてほとんどいないのだけれど
そういう部分も含めて魅力に感じるし時に強みにもなる
ミンミとロンコも真逆だけどお互いに惹かれているし、違うからこそぶつかる場面もあった

「男の人といても何も感じない」
私って人と違うのかも。おかしいのかなと思い悩むロンコだけどいろいろな相手を求めて、でもやっぱり違って。
行き当たる感情なんかも含めて
後半に行くにつれて心の動きが苦しかった
それでも着地は切なくなりすぎず、希望が見えたし
3人がぶつかりながらももがいて、苦しんありのままの日常をそのままに描いているから好感が持てる

ロンコにはバイト先にきてくれた誠実そうな子がいちばんお似合いに思えたけれどそれを決めるのは彼女だもんね
私はこうだと言える強さは素晴らしい
いつの日か、あんなこともあったねと笑い合えたらいいな
みどり

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