jonajona

チャイルド・プレイ2のjonajonaのレビュー・感想・評価

チャイルド・プレイ2(1990年製作の映画)
5.0
超面白いしよくできてる。
前作よりテンション高めで殺しも沢山になってて楽しくなってた記憶。見直してみてすごい好きになってしまった。
チャッキーほんとアンディのこと好きすぎて(殺したすぎて)最早かわいくみえてくる不思議。

アンディ君って幼いからピュアってのもあるのかも知れんけど単純にめっちゃ心強いし達観してて健気だよな。自分は経験としてチャッキーの存在をわかってるのに大人が信じてくれない…って事に全然ヤキモキしてないというか悲嘆に暮れることなくやれるだけ精一杯頑張ってる感じがほんと泣ける。
お姉ちゃんのカイルがやさぐれでるけどアンディ君にほんとに優しくて大好き。あの人が癒しだわ。
この養父のおじさん厳しすぎてきらーい。チャッキー人形がある押入れに閉じ込めようとするなんて最低だよ。

【感心したシーン】
◯養子として家庭に招かれたアンディ君が車の中でおじさんおばさんと会話するシーンを遮るように、すかさずチャッキー人形の社用トラックとぶつかりそうになり急ブレーキ。窓越しにアンディ君は手を振るチャッキー人形の笑顔を見て不安な予感を蘇らせる。
会話シーンをダラダラ続けない。必要最小限の短い会話が一連終わったら印象的なアクションを挟み込むというこの時代のエンタメのサービス精神が好き。ほんと大事
しかもチャッキーの再来を予感させる演出になってて気が利いてる。

◯力がある大人の手で逃走を阻まれるシーンが好き。押入れからチャッキー人形が出てきて恐怖で思わず走り出したアンディ君がおじさんによって扉の前で止められる。
『地獄の警備員』でもあった。それ自体は悪い行為ではないのだけど主人公の意思が今後の展開においても妨害されるのでは?という悪い予感、そして無力感を駆り立てられるいい演出。

◯義父母の会話を盗み聞きしてて、怖がって『普通じゃない』行動ばかりしてたら他所へやられると感じて、アンディ君がチャッキー人形を自分の意思で自室に持ち帰るところ。健気で超泣ける。

◯学校の厳しい女先生が授業妨害されたと感じて一方的に叱って会話成立してない感じがむかついて好き。頭を上げるな!ってねぇ…偉そうに。
このへんから不覚にもチャッキーがアンディ君の(と同時に観客の)鬱憤を晴らしてくれる存在にもなってくるあたり大好き。先生殺す時に言ってる事アンディの保護者じゃん笑

◯扉ガチャガチャー!!からのスンッって急に止まる感じ。色んなホラーで見るけどいいよねえー

◯ブランコ乗ってて土を擦ってるとグッドガイ人形の足が出てくるシーン。となるとさっき捨てたはずのあの人形は…!?って緊張感が音楽も相まってやばい。

◯アンディのこれまでの話が妄想ではないって知った、チャッキーに脅されてる状態のカイルと、養護施設に連れてかれてたアンディが階段きわで対面するシーン。養護施設の避難中の他の子どもたちや婦母さんは何もわかってない中2人だけ事情を把握してる感じがスリリングでもありようやく理解者を得た開放感もあり大好き。


【今日の名言】🦑ネタバレあり

(義姉のカイルが煙草を吸ってて)
ー僕も吸ってみたい
ーだめよ、悪いことなんだから
ーでもお姉ちゃんは吸ってるじゃないか
ー大人は馬鹿だから悪いことしてもいーの

(おじさんがおばさんとあの子は他所へやった方がいいんじゃないか?と話してるのを盗み聞きしてしまい、その悲しみや怒りのままチャッキー人形に向かって)
ーだいっきらいだ!

(アンディがブランコに乗ったお姉ちゃんを無理やり動かしてじゃれつくシーンで)
ーダメー断れないねえもう!
ーちょっともう止めてったら!
アンディ殺すわよ!

ーたまげたろう?
会いたかったぜえ
おめえがいねえと寂しいやァ
俺といつまでも『仲のいい友達』と
言っただろう?さあ、仲良く遊ぼうぜ!

ー頭を上げるな!

ーヨォ、先生さん!
ちょいと生徒を
虐めすぎるんじゃないのかい〜?

ー一体どういうことだ?
ーチャッキーが学校まできて僕の魂を取ろうとしたんだ、だから逃げて帰ったの
ー何言ってるんだこの子は?!
ー放課後居残りさせるからって担任の先生から連絡があったの。…答案用紙に酷いこと書いたんですって。
ーチャッキーがやったんだよお!

ー心配しないで。
大丈夫よ、私は何件もたらい回しにされたわ。こっちがやっと馴染んでくると追い返されちゃう。でもね…
ーなーに?
ーその度に、なにくそって強くなってくるのよ。最後に頼れるのは自分しかないって事がわかってくるの。あんただって同じだわ。最初は辛いけど…慣れてくるわよ。

(義父がチャッキーにやられた後の
それまで優しかった義母からの一言)
ー近づかないでよッ‼︎‼︎

ーなんの冗談なのこれは!?
ーへへへ!面白い冗談だろォ!!

ーどこに行くの?
ーうちよ。
ーどこにあるの?
ー知らない。きっとどこかにあるわよ。
jonajona

jonajona