2007年。八戸で母と住む小山内の元にゆいから電話が入る。東京多摩市に出た小山内は交差点で花を手向けた後ホテルに向かいゆいと会う。ゆいは娘を連れて来ていた。小山内は8年前に妻の梢と娘の瑠璃を亡くしていた。
▶︎脚色はあるだろうが使い古された転生輪廻の話で、それを映像の力を全く生かさずに映画化していた。強烈な違和感はそこまで同じにする必要があったのか、そこまで拘るとそれは最早愛情故と言うよりも怨念に感じてしまい、逆にそら恐ろしいものとなっていた感だ。
大泉洋はこの作品で日本アカデミー賞主演男優賞にノミネートされていたが、観終わると「この程度」でと正直思う位の出来でしか無い。豪華キャストを並べても演出が悪いのか意味を為していない。
ジョンやヨーコの曲、「アンナ・カレーニナ」や小津の「東京墓色」の扱い方もモチーフとなり得て無くて勿体無かった。