あまのうずめ

苦い涙のあまのうずめのレビュー・感想・評価

苦い涙(2022年製作の映画)
3.1
1972年ケルン。映画監督として成功しているピーター・フォン・カントはアシスタントのカールと住んでいる。女優のシドニーが訪ねて来て、ピーターがフランクと別れたことを心配する言葉をかけ、オーストラリアからの客船で出会いドイツでの成功を目指しているというアミールを紹介する。


▶︎フランソワ・オゾンが敬愛するライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督の『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』をリメイク?している。

ペトラをピーターに、ファッション・デザイナーを映画監督に変えコメディタッチにしているが、セリフどころか構図までまんま同じ。

良かったのはドゥニ・メノーシェとイザベル・アジャーニのキャスティング位で、ラストは申し訳程度に少し手を加えているが、安直過ぎてよく作品化出来たなと思うレベル。尺の短さに救われた。