あまのうずめ

コラテラルのあまのうずめのレビュー・感想・評価

コラテラル(2004年製作の映画)
3.3
ロスのタクシー運転手マックスは女性を乗せ道を指定される。渋滞に嵌まらない別の早い道を提案し賭けをすることになる。女性の仕事は検事で公判を控えナーバスになっていた。マックスはお気に入りの写真をプレゼントすると必要な時は声をかけてと名刺をもらう。次にマックスはヴィンセントを乗せると、一晩の貸切を600ドルで持ちかけられ引き受ける。


▶︎ドリームワークス製作でマイケル・マン監督がトム・クルーズを悪役で撮ったクライムサスペンス。

非情冷徹な殺し屋と彼を乗せることになり犯罪に巻き込まれるタクシー運転手の一晩の物語で、ジェイミー・フォックスがトムを食っていた感がした。
人を宇宙の砂塵と例え正確に対象者を射殺するヒットマンに、どうしてもトムのそうは見えないイメージが邪魔してた。

対してジェイミー・フォックスの朴訥ながらも夢を抱く青年が行動に打って出る変化に感情移入させられた。

狭い車内をフルに生かした撮影もヴィンセントの仕事ぶりを映した緊迫感のあるシーンも強みがあったし、FBIとLAPDの対比や活躍してないところもも面白かった。

銀髪にイメチェンし、トムが出来るだけ感情を排し早口で話してた役作りは受け取った。地味目だけれど“コラテラル=巻き添え”とハードボイルドなトムが観られる良作。

WOWOWの『トム・クルーズ特集』にて鑑賞。