1950年代、イタリアの美しい島で育った郵便配達員の主人公がチリから亡命してきた詩人との出会いを通して成長していく物語です。
音楽・風景・流れるようなイタリア語・人々・詩・・と、どれも素敵ですが、一番好きなのは、人と人との出会いについて考えさせられるところです。
前半の主人公は情けないところが多いです。
でも、少しずつ変わって行きます。
詩人に憧れ、優しさを求めるだけの人間ではなく、1人の立派な男になって行きます。
ラスト、主人公が詩人のために作った贈り物に詩人の思いは……。
この映画を観るたびに、自分自身が今まで多くの人に支えられ、影響を受けた事、楽しかった時間を思い出します。それらは全て過去のものではなく、自分の中に生きているのだと改めて感じます。