あざみ野さんの映画レビュー・感想・評価

あざみ野

あざみ野

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曙光(2017年製作の映画)

4.6

一ヶ月ぶりに「レビューを書きたい!」という強い衝動にかられました。

見応えのある映画でした。
13年前に娘を自殺で失くした主人公が家族や仲間たちと「自殺しようとする人を助ける」活動をしています
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沖縄スパイ戦史(2018年製作の映画)

5.0

第二次世界大戦の末期に沖縄で起こっていた史実。
陸軍中野学校がスパイ養成機関だったことも初めて知った。

沖縄各地に置かれた陸軍中野学校出身の若き将校たち。
将校たちの下でゲリラ活動を働いた1
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

4.2

Filmarks 試写会にて鑑賞。

監督・キャスト名に惹かれ予告編を観て、原作未読のまま鑑賞しました。

「愛しのアイリーン」というタイトル、結婚行進曲が流れる予告編にはいい意味で騙されたと
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検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.8

Filmarks 試写会にて鑑賞。

事実・状況が刻々変わる展開で、冒頭からなかなか見応えがありました。
二宮和也、松重豊ほか役者陣が良かったです。

物語の主軸である「二人の対立」について
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セラヴィ!(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「最強のふたり」の監督二人の作品。

主人公は結婚式のプロデューサー。
彼の下で働くスタッフ達はかなりいいかげんで笑わせてくれます。
ちょっと癖のある花婿、可愛い花嫁の結婚式が映画の舞台です。
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マンマ・ミーア!(2008年製作の映画)

3.9

続編の公開が近づいて来たので、約10年ぶりに鑑賞しました。

メリル・ストリープが教会への小道で歌うThe winner takes it all のシーンが圧巻でした。

設定や展開で気になる箇所は
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セレステ∞ジェシー(2012年製作の映画)

4.1

離婚を前提に別居しているが、親友として仲のいいジェシーとセレステが主人公です。しかし夫ジェシーに別の女性が現れ、いざ離婚へ・・・となると妻セレステは・・・。

最初は「親友のような夫婦」という設定
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素敵なウソの恋まじない(2014年製作の映画)

3.9

心温まるラブストーリー。良かったです。

ダスティン・ホフマンの色とりどりの花で溢れたベランダが素敵でした。亀たち🐢が登場する場面はかなり笑えました。

穏やかなホフマンが恋する姿、デンチの自己回答案
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追想(2018年製作の映画)

3.9

試写会にて鑑賞。

この作品は、作品紹介のあらすじ欄やチラシをしっかり読んだら、それだけでかなりネタバレになっていると思う。
登場人物の気持ちとその背景にあるものを構成の巧さと俳優の上手さがよく引
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

4.5

映画好きにはたまらない。
大作映画しか観ない人には、う〜ん、どうだろう?

こんな映画観たことないなあ。🤣

ネタバレ厳禁に努めたいので、感想はこれにて。

渋谷ユーロスペースでは、立ち見が大勢。
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正しい日 間違えた日(2015年製作の映画)

3.9

二部構成。
男女が出会い、ちょっとしたタイミングのずれ、発した言葉などによって結末が異なって行くという作品です。
結末だけでなくて、各場面の空気・表情などが少しずつ異なりながら、ラストを迎えるとこ
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.8

本日近所のシネコンにて観て来ました。
ほぼ満席でした。面白かったです。

ネタバレになるのであまり書けませんが、劇場予告編は見せ過ぎではと思いました。
ロックウッドの少女が可愛く演技も上手かったです。
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告白小説、その結末(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

私小説がベストセラーになりつつも執筆に悩んでいる作家デルフィーヌに近づいてきた女性エル。
二人はすぐに親密になって行く。エルの目的は何か。次々起こる不審な出来事の理由は。



*以下、私見で
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ラ・チャナ(2016年製作の映画)

4.3

71歳のラ・チャナが椅子に座って踊るフラメンコは素晴らしかった。
激しい、時には小刻みなステップ、魂の訴えのような掛け声に観客を魅了する。

ラ・チャナという人物を知らない、だから本作に興味を持たない
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ベニスに死す(1971年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

リバイバル上映など鑑賞の機会はいくつかあったのに、今回初めて鑑賞。

主人公はドイツ人音楽家アシェンバッハ。中年〜高年にさしかかる年齢か。そして美し過ぎる少年タージオ。
アシェンバッハの視線はタジオ
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LIFE!(2013年製作の映画)

4.2

主人公が携帯を持たないカメラマン、ショーンを探す旅に出るところがいい。

カメラには敢えておさめない光景
そのことを教えてくれたショーン
旅先の名も無き親切な人々
NYで働いていた時よりもイキイキして
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モーリス(1987年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

同性愛である事が世間に知られたら、全てを失ってしまう20世紀初頭のイギリスが舞台。

ヒュー・グラント演じるクライヴとモーリスは大学で出会い互いに惹かれて行く。

1人は同性愛である事を封印して生きる
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.0

ほとんど前情報無しに観る方がいいと思います。
笑いこけました。

VHSビデオなど懐かしいモノ、アナログ時代のSF製作のからくりも面白いけれど、主人公の周りには映画を巡ってたくさんの愛が溢れていた事に
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ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。(2016年製作の映画)

3.9

台湾に住む日本大好きな主人公リンと日本人青年モギがFacebookを通して知り合う物語。

奥手で自分の気持ちを抑えがちなモギに対し、自分の気持にストレートなリン。

「恋人未満から恋人までの
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ミュージシャンを目指す同棲相手せいいちは無職で家でブラブラしている。
主人公ツチダはキャバクラの仕事、愛人の仕事を始める。

ツチダは元カレハギオとも付き合っていると言えるのかもわからない微妙な
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羊と鋼の森(2018年製作の映画)

4.0

高校3年生の主人公は偶然出会ったピアノ調律師の音に惹かれ、自らも調律師を目指すようになります。

最初、頼りなげだった主人公が失敗や前のめりになり過ぎたりしながらも、真摯に努力する姿は良かったです
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デッドプール2(2018年製作の映画)

4.0

本日鑑賞。
冒頭から”All out of love"が流れ、”Take on Me"や”In your eyes"などの音楽の他、「愛のイエントル」など1980年代の音楽・小ネタが多いなと思った。
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ガザの美容室(2015年製作の映画)

3.9

84分という短い映画。閉鎖された美容室でほとんど展開していくので、演劇を観ているようだった。

聞こえてくるのは美容室内の客の声、スマホの着信音、そして外では銃声が響き、道路は閉鎖されてしまっていると
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愛を読むひと(2008年製作の映画)

4.2

「女と男の観覧車」を観た後、若きケイト・ウィンスレットの作品を観たくて、2度目の鑑賞。

後半、なかでも刑務所で二人が会うシーンが興味深かった。

マイケルが「過去のことを考える?」と聞いた時のハンナ
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デッドプール(2016年製作の映画)

3.9

【2を観に行く前に再び鑑賞・・ただの記録】

冒頭に流れるジュース・ニュートンの”Angel of the morning"からワム!まで、音楽が素晴らしかった。
2年前観た時も同じこと言っていた。「
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30年後の同窓会(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「6才のボクが、大人になるまで。」のリチャード・リンクレイター監督作品。

大作とは思わないが、心にしみる作品。そして同時に男3人(時にはもう一人加わり4人)のトークも面白かった(下ネタかなり多い)。
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女と男の観覧車(2017年製作の映画)

4.1

一足先に試写会にて鑑賞。

ケイト・ウィンスレットが良かった。
全然美しくなく、今の自分が見えていない人妻を熱演していました。

「ブルー・ジャスミン」のケイト・ブランシェットもそうですが、ウディは愚
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グレート・ビューティー/追憶のローマ(2013年製作の映画)

4.0

同監督の「グランドフィナーレ」が好きだが、本作は見逃したままで本日ようやく鑑賞。
誰にでもお勧め出来る作品では無いが、観て良かったと思う。

主人公は30年間何も書けずにいる著名なジャーナリストである
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.1

後半、事態がガラッと変わった頃からの展開が特に面白かった。

観終わって直後に思ったことは、”あの男の子はきちんとした大人になるんだろうな(なって欲しいな)”ということ。

リリー・フランキーが少年へ
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恋恋風塵(れんれんふうじん)(1987年製作の映画)

3.9

幼馴染二人の淡い恋と別れを描いた物語。

1960年代、台湾の田舎が舞台。
田園光景、路地、家の中、工場、駅、電車の中・・それらのカメラワークが素晴らしく、変な表現だが「景色が生きている」と思った。
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.1

上流階級の人々へのドレスをデザインしているレイノルズが元ウエイトレス、アルマに出会う。
二人がどのように展開して行くか・・・状況が二転三転し見応えがありました。

自分自身の生活スタイルを崩さない男
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ザ・プレイヤー(1992年製作の映画)

4.6

1993年日本公開、ロバート・アルトマン監督の痛快コメディ・サスペンス。映画製作の現場をのぞいたようだった。
最高に面白かった。映画ファンなら超お勧め。

当時のハリウッドへの風刺・・・と言いつつ映画
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冬冬の夏休み(1984年製作の映画)

4.1

1984年製作の台湾映画なのにとても懐かしい光景のような気がした。

母親が入院したため、冬冬と妹は叔父に連れられ田舎の祖父の家で過ごすことになる。
すぐに出来る友だち。
妹は時々ちょっと邪魔で、いた
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ブルージャスミン(2013年製作の映画)

4.2

ケイト・ブランシェットが良かった。

セレブ生活から転落して何もかもを失った主人公。
ゼロからの出発というより、マイナスなのに本人はまだ上昇志向が強く、頑張っている姿にはある意味感服。

でも反省して
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日の名残り(1993年製作の映画)

4.4

ずっと観たいと思っていた本作をようやく鑑賞。
期待以上に見応えがあり、観終わって切なさが残る作品でした。(レビュー書きながら、眉間に皺がよっているかも)

執事に徹して生きるアンソニー・ホプキンズ。
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

4.1

ホアキンが良かった。
トラウマを抱え、陰鬱。暴力をふるうとどこまでも残忍である。
そんな彼が母親と少女に見せる顔は普通の心優しい男。
複雑な内面を持つ役どころを演じていた。

先週某新聞の映画評に本作
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