俺の大好き深田監督の一番新しいやつ。この監督様の映画は受け止める体力と深い思考が必要なので、いつも見る勇気が必要です。
今回は連れ子の奥さんと元カノとの結婚すっぽかして浮気してた奥さんと結婚したというもう聞くだけでゾワゾワしてくる設定。
でもこの映画肌感としてはあまり重さは感じない。たぶん120分だからだと思う。150分で作ってたらとんでもなく辛い映画になってたと思う。
んでその夫婦なんだけど、事故で6才のお子さんを亡くしてしまう…
元々ギリギリのラインで成り立ってた家族にはっきりと割れ目ができる。
それでも私が見てきたお子さんを亡くす映画の中だとあまり重苦しくしすぎず、でも独特のセンスで悲しみを描いていた。
予告編を見ると不倫しまくり映画に見えるけどそんなことは全くない。
確かに自分の元恋人と少し近くなるように見えることはあるけれど、夫婦を辞めたいという願望をあまり感じられない二人の独特な関係性が絶妙でした。
結局、突き詰めていくと夫婦の関係性の再構築の映画なのかななんて思いました。
でもあまり理屈で見る映画ではないのかなとも今回は思いました。
絵面がとにかく素敵でした。台詞も俳優さんの空気感も、本当にすんなり入ってくる。
しかし、亡くなった子を演じた子役(男の子)が無邪気すぎてマジ可愛かったな…
深田監督作品で唯一見てない「よこがお」にも近々挑戦してみようと思う。あれはあらすじからしてとんでもなく重い…