シミステツ

かがみの孤城のシミステツのネタバレレビュー・内容・結末

かがみの孤城(2022年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

みんなそれぞれに学校に行けない事情や抱えている悩みはあるし、学校や家庭ではない第三の居場所というのは大事なんだと強く思ったし、最初それぞれが別々に行動したりしてたけど、力を合わせたりお互いを理解し合ったりする中で友情も芽生えて「叶えたいこと」の先にあるみんなを思いやる気持ちや共通の願いのようなものが増していったんだと思う。現代社会に向けたテーマ感はとても好感が持てるし、友人関係に悩んでいたり、相談できる人がいないとか、一歩を踏み出せない、明日が来るのが怖いとか、そういう人たちにぜひ観てほしい映画だなと思った。

こころがイジメられるトラウマのシーンとかアキちゃんが父親に襲われるシーンとかはBGMや演出が盛り立てるので人によっては結構クるかもしれないので注意。かなりシリアスで実際ウッときた。

アキちゃんがルーズソックスだったのでみんな時代がズレてるのと、年代のズレ感から喜多嶋さんはアキちゃんなのかなというのは何となく分かってしまったけど、アキちゃんが父親に性的虐待された過去などを乗り越えてホームスクールの先生になったと思うと泣けた。最後はみんな記憶があるままだったので、アキちゃん(喜多嶋先生)がこころを絶対に救うという強い想いで対面したんだなとか、みんなの辛い気持ちのいちばんの理解者でいられたんだなとか考えるとすごい感動的だった。

高山みなみさんのコナン(「真実はいつもひとつ」)はズルかったけど、ファンとしてはたまらない演出。