ヴレア

かがみの孤城のヴレアのレビュー・感想・評価

かがみの孤城(2022年製作の映画)
3.3
【日記部分(読み飛ばし可)】
クリスマスの日曜日の昼間に一人で行くもんじゃなかった…。
チケット買うのにも長蛇の列だし(私はオンラインで購入)、おまけにDr.コトーとすずめと入場時間被ってて、入るのにも見た事ないほど列が凄かった。私はなんとか予告編中に入れましたが、始まってから入場される方もチラホラでした。
あと、またしても席運が無くて、同じ列にいた子供が集中力無さげで終始動いていて落ち着かない。しかも、光る靴(!)を履いていて、足踏みする度に光るという尋常じゃない光景。度々お母さんが注意してましたが、聞きやしねぇ。映画館に光る靴は禁止にして欲しい!


【レビュー】
さて、ここからはいつものように原作ガー原作ガーとうるさいだけのレビューになっていますので苦手な方はご注意下さい。


とにかく原作が素晴らしかったのでだいぶハードル上がってしまったというのもあるが、いまいちパッとしない出来だったように思う。あくまで原作と比較しての話ですけど。

大枠の物語は同じなんですよ。
でも、なんていうか細かな所が省略されてしまっているし、一番の問題点は登場キャラクターのモチベーションが何処に向かっているかというのが分かりにくかったのが原因かなと。

①原作では、本当にキャラ皆が城に集うことを楽しみにしていて、どんどん仲良くなっていく過程を描きながら、やがてその世界についてどうするか(ネタバレになるので濁しています)、真剣に悩み、どういう結論を出すのかというのがとても切なくて面白い所でした。
でも、映画はやはり尺が足りなくてじっくり描く暇がないのでどんどん進んで行くものだからいまいちキャラクターの感情が掴みにくいと思った。

②また、この世界の秘密が最後に明かされる訳だが、そこに至る伏線も原作に比べて足りないのでカタルシスを得られない。また、クライマックスもあまりに矢継ぎ早の展開で、ひたすら答え合わせの答えを羅列しているだけみたいな。あまり感動する暇も無く過ぎ去ってしまっていたように思う。

③演出的に微妙な点、作画はそこそこ。キャラの顔がでかくて足が長過ぎたり、バランスが…。BGMが内容に合っていなかったり、ダサかったりというのも感じた。

④某キャラの某アニメを彷彿とさせるメタ的な台詞。作品のテイスト的にもそんなのいらないのよ…。これはスベってました。

全体的にあと一歩でした。惜しい作品です。
原作を知らなければ普通に楽しめるかもしれません。


たぶんこれが今年最後の映画になると思いますので、こんな文句ばかりのレビューに付き合って下さった方にはまた来年も宜しくお願い致しますと言いたいです。良いお年を!
ヴレア

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