赤い果実

かがみの孤城の赤い果実のネタバレレビュー・内容・結末

かがみの孤城(2022年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

行くはずだった学校へ行くことの出来ない子供たち。似た境遇にいた彼らに与えられたのは限られた安息の地だった。
これは一人の学校に行きたかった少年少女の背中をそっと押してくれる物語

セリフが少しだけ多く、テンポが一瞬巻きになったりする場面があるが、所々良い言葉がある。

この話の良いところは、とても身近に心から自分を想ってくれている人がきっといると思わせてくれること。この映画は『孤独』が恐らくテーマで、そういった境遇に置かれていると人は人が信用できなくなったり、全てが攻撃されている様に聞こえてしまうこともある。冒頭、楽しそうに描かれる心の教室で終始不安そうなこころの目には、ただ人が多いというだけでも普通の学校と変わらない様に写っていたのかもしれない。そういった子たちに自分と『同じ』を共有出来る人はきっといるよとそっと勇気をくれる優しいお話である。
赤い果実

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