赤い果実

ブルーに生まれついての赤い果実のネタバレレビュー・内容・結末

ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

才能を持ちながら、麻薬から逃れられないトランペット奏者の努力と愚かさの物語

映像全体が常にやや飽和した(やや白んだ)状態にあり、クリアでなくどこか夢心地の画面であることが多い。

麻薬を断ち、努力や苦労を知りながらも、大衆が歩む人生の深みよりも、演奏への愛を選択する行為は、自身の人生を己が生み出す表現にとうに捧げている人間の性質だと感じる。

『結局はそれでしか生きられない』とも言うべきどうしようもない生き方であるが、何か一つをずっと選択し続けている人は共感できる内容だと思う。
赤い果実

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