金ローにて。
ベストセラー小説のアニメ化。
不登校の少女が輝く鏡をすり抜けると大きなお城に通じていた。
そこで待っていた6人の少年少女。
現れた狼のお面をかぶった少女、オオカミさまは城のどこかにある鍵を見つけた者の願いを叶えてくれるという。
加害者は加害者のままで、学校も事勿れ主義のまま、という最低な現実。御伽話のような楽観的解決じゃなくて逆に良かった。
被害者はどう解放されていくか。
あんなお城がほんとにあったらいいのに。
癒されて、でも逃げたり留まるのではなく、やがて現実に向き合っていくため準備する場所みたいな。
7人は被害者なんだけど、簡単に加害者にもなりうるっていう気づきのはなしもある。
なぜお城なのか?なぜこの7人なのか?
ファンタジーだけどミステリーでもあり、それまでの伏線がラストぴたっとはまってゆくのが小気味いい。
それにしてもあのお城を実際につくりあげたオオカミさまってものすごい能力者なんじゃないかな。