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DOOR IIIのnyakoのレビュー・感想・評価

DOOR III(1996年製作の映画)
3.3
黒沢清×小中千昭のホラー!
今作は前二作から黒沢監督にバトンタッチの作品。
黒沢監督の作品としては完成度は低い気もするけど、黒沢ホラーの走りと言われると、恐怖演出はなかなか興味深い。

透明ビニールカーテンに囲まれた部屋の雰囲気が物騒なのが良い。そこに影がぼんやり見える…からの恐怖演出。
ゾンビ(ではない)のような魂が無い人間集団がわらわらして集まってきたり。
そのゾンビたちに見守られながら主人公が男に誘惑される場面は親衛隊に見守られてるみたいな宗教っぽさがあったり。
あと突発的に訪れる死の見せ方も良かった。
ソファーからこんにちは〜とか。
エロ系映画的な演出も垣間見れるとこはなんとなく彩プロっぽい(適当なこと言ってますが…)

これサイコスリラーだったらつまんないな、って思ってたので違う方向で良かった。
決着の付け方も意外と想像してたのとちょっと違う。蛇に狙われたうさぎ、ではなくてハブとマングースだった。

とにかくフェロモンで周囲をハーレムに変えてしまう男、藤原の言動がかなりきもい、キモすぎる。
でもフェロモンか〜、フェロモンのせいなら仕方がないか。。
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