叡福寺清子

シャイロックの子供たちの叡福寺清子のレビュー・感想・評価

シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)
3.3
とても親切な作品でした.こんばんわ.三遊亭呼延灼です.
私のように学がない人間にも,ちゃんとシャイロックが何者なのか示してくれる冒頭.
アバンの出来事と教訓がちゃんと活かされ回収される後終盤.
さらには,超が20個ぐらい続く経済音痴な私にも理解できる物語.
これが親切でなくてなにが親切なんでしょう.ついでに銀行業務も垣間見えてキッザニアもニッコリでございます.

でも,個人的には・・・と申しますが普段洋画沼に棲息しているものとしては,若干の物足りなさを感じました.すなわち,「68キル」の名台詞『お金に血は付きものよ』がなかったからでございましょうか.もっとも,それを邦画に求めるのは,酷かとも思った次第.

あと,古川さんがパワハラ上司って事になってますけど,そこは違和感.確かに言葉はキツいし声も大きいですが,指導の不備も指摘してたし,理不尽な追い込み方はしてなかったんじゃないかしら.というか,せっかく上司が指導してくれたのにそれを活かせなかった遠藤さんもポンコツだし,その遠藤さんがあそこまで追い込まれていた事に気付かなかった支店に問題があると思われます.私が遠藤さんの家族なら,労災で訴訟するし,そもそもストレスチェックを見逃してた時点で勝てる可能性相当に高いですしお寿司.ってか遠藤さんも遠藤さんで,とっとと辞めなよ,あんた銀行員に向いてないよ.