シャイロックの子供たちのＭＡＣＣＨＯのネタバレレビュー・内容・結末

滝野真が現金を盗むことになったのはそもそも銀行内のパワハラのせいであり、そのあたりの描写は池井戸潤作品らしい。
特に、遠藤拓治が神社の銅像を顧客として紹介するシーンはとても印象に残る。

多くの登場人物がお金に魂を売っていて、またその罪を隠す展開のため、サスペンスらしい緊張感がある。

滝野真の家庭内での父親としての様や子供からヒーローだと思われているという背景が、会社での姿とのコントラストになり、より感情移入させられるしそのシーン自体も泣ける。