あたらしい新米

シャイロックの子供たちのあたらしい新米のネタバレレビュー・内容・結末

シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

むかし、「紙の月」という女性銀行員が横領に手を染めてしまう映画を観た。
紙っぺら1枚でも価値を持ってしまった紙幣を懐に入れてしまえば横領になる。
そんな価値のあるものが紙くずのように、いや実在しない数字だけの取引が盛んに行われる銀行だからこそ、感覚がおかしくなってしまうこともあるだろう。
今回の映画もそれぞれの生活に「お金」が深く食い込んで、目の前を猛スピードで流通する取引にスッと手を入れて引っ張り出してきてしまったことが印象的に描かれている。
最後の主人公の生活には「あれ?」って思ったけれど、銀行員でなくなったのならそれはそれでそういうものなのだろうか。
汚れたお金に手を付けると一生ついて回る…。
そんなセリフを聞いたらやっぱりお金に色はついてんじゃね?って思う。
怖や怖や。