あたらしい新米

Winnyのあたらしい新米のネタバレレビュー・内容・結末

Winny(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ひと通り見終わってエンドロールの本人映像が突き刺さる。
「Winny」は僕が中学生の頃に流行った…と思う。
パソコンに詳しい友人がゲームや映画をダウンロードすることで娯楽の幅が増えてる感は確かにあった。
が、最新技術に疎くてゲームもしない僕はそんなことはどうでもよくて、Winny自体が何がなんなのか理解していなかった。
そのうち学校でWinny(カボス)などのソフトウェア使用禁止令が出て、そうしたピアツーピアを使うことは少なくなっていったように思う。いつの間にかYouTubeなどの動画配信サービスが台頭し、音楽を聴くのもYouTube…みたいな時代を経てサブスクがどうのこうのと…。

いまでは僕もインターネットオジサンの1人なのかもしれないが、この映画をみて、2000年代にそんな事件があったことをまじまじと知る。
あのままWinnyの制御が出来ていたらどうなっていたのだろうと考えるも、日本の技術者にGoogleなどのサービスが作れたかと思えばいささか疑問。
ニコニコ動画のサービスが停止している現在、この映画は味わい深い。
考えるに国民性なのか、面白いコンテンツの独自の世界観は生み出せるもの、発展せずに凋落していく…。
それは僕らが技術の発展に気がついていないだけでなく、理解すらしていないからなのかもしれない。

Winnyから落とした音楽を友人に配る友達を横目に、ボウっとしていた僕は典型的な日本人だろう。