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シスター 夏のわかれ道のせっのレビュー・感想・評価

シスター 夏のわかれ道(2021年製作の映画)
3.5

両親が突然交通事故で死亡し、会ったことの無い6歳の弟の面倒を見ることになった主人公が自分の夢か弟の間で迷う話。

主人公と弟の歳が離れている訳は、一人っ子政策が終わってからできた子だから。かつて両親は主人公を障害者と偽ってまで息子を望んだため、両親との間に溝がある。この状況だけで弟を可愛いとなんて思えるはずないのに、恐らく甘やかされて育ったクソガキはちょーわがまま。

まぁでも結局色々あって絆は生まれ、最後弟を選ぶのだが、個人的には解せんかった(笑)まぁこの主人公、自分の人生を行きることより実は本当の家族が欲しかったっぽい。弟と一緒にいるという自分の人生を選んだんだろうから主人公的には良かったとは思うけど、なんか結局男が大事にされてるなぁと思った。

弟もだし、ギャンブル中毒なぐうたら叔父に主人公に「父親みたい」と言わせて救ってあげるのちょっと優しすぎない?あんなに頑張ってたんだからせめて、弟と北京に行くことになったと描いて欲しかった。

そもそも、主人公は共に過ごすうちに弟が可愛く思えてきてるから良いものの、なんで割と序盤から弟は姉しかいないと思ってるの。普通に叔母さんのが優しいし、血が繋がってても会ったことない知らない人じゃん。これが結局血の繋がり大事みたいな感じで反吐が出る。

でも、地方とはいえ比較的栄えている(ように見えたけど中国では田舎の方なの?笑)地方都市でも閉塞感を募らせている主人公の気持ちは、私も名古屋出身だから良くわかる。名古屋って外に出ていく人が少ないし、都市のくせに案外保守的な町。東京に出ていく人が少ないからコミュニティが名古屋内で完結しちゃうのよね。
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