「タマ潰しの刑だ!2人のタマを潰せ!」
ヤク中ジャーナリスト&ヤク中弁護士による1971年ラスベガスサイケデリック旅行のお話。
主人公2人があらゆるクスリをキメてバッドトリップして暴れ回るのをただただ眺めるといった具合でストーリーはあってないようなもの。とにかくジョニー・デップとベニチオ・デル・トロの怪演が凄まじくそのあたりが最大の見どころか。
なので、終盤までジャンキーどもがむちゃくちゃしてるだけなので結構観るのがつらいなあなんて思っていたのだけれども「現代を生き抜く旅(トリップ)にー60年代のスピードはない」から始まるラストのモノローグで印象は一変。実は本作は1971年になって尚60年代のヒッピー気分が抜けない2人の哀しい物語だったのだと気づいてからは、ラスベガスでの数々の醜態も夏休み最後の思い出づくりみたいに思えてきてなんとも切ない気持ちになりました。