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私のはなし 部落のはなしのatomのレビュー・感想・評価

私のはなし 部落のはなし(2022年製作の映画)
4.0
若い子らの語らいは、ういういしくて健気で愛おしい。
おばちゃんも応援📣してるで!

三重のじいちゃんの言うことに共感を覚えた。「行政が(地域のインフラ対策、住宅斡旋などを)『同和』っちゅう枠にはめるんがあかんかった。いま空いてる住宅に『同和』縁者でないと入居できんというのがあかん。入居希望者は誰でも入れたったらええねん」などいうことは、至極合理的だと思える。

ラスト近くで、現在は40歳くらい(?)のおっちゃんによって「高校生の時、若い子らが集まっての解放運動の勉強会で、一人の参加者が『当事者でなく、友達についてきたっちゅう人は帰ってほしい。オマエらにオレらの気持ちがわかるんか?』と発言し、その場にいた部落外参加者の女子高生が、『わかりたいから来てるんやないか。ほなアンタにワタシの気持ちがわかるんか⁈』と言い返して二人が言い合いを始めた、そのエピソードを大切にしている」というようなことが語られて、明るい気持ちになりました。


とても勉強になったし、良い映画だと思うのだけど、語りにドラマチックな音楽を被せられると、シラケそうになってちょっと残念な気がしました😿
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