さかなクンがモデルのミー坊がおさかな博士になるまでの物語。
好きなことを仕事にしようとしても、魚が好きだからって大学受験に合格できる学力があるわけじゃないし、水族館や寿司屋の仕事が合うわけでもないという現実を描いているのが斬新でした。
ミー坊の性別をどう見たらいいのかという問題については冒頭から「男か女かはどっちでもいい」と提示してくれたので「なるほど」と思ってすんなり世界観に入り込めました。
さかなクン(ミー坊)がさかなクン(おさかな博士)になれた理由として、好きなことを追いかけ続けて、周囲にもミー坊を否定することなく理解してくれる人が多かったことを描きつつ、世の中にはさかなクンになれなかった人たちがいることもしっかり見せているところが凄かったです。