人々の行く先は
自然との共存か、
進化する文明との共存か。
「こんな夢を見た」と
淡々と映し出される黒澤明の夢は
現代社会への警告にもなり得る。
全8話のオムニバスになってますが、
一応繋がりはありました。
自然を尊び共存した古き良き時代から、
原発事故で崩壊する日本への変貌。
最後は「こうであるべき」という
教えを説くような内容へ。
狐の嫁入りの話と、桃畑の話は
幻想的で美しい日本の風景が際立って
昔ながらの日本の美しさを感じられた。
そこから戦争、原発爆発へと続き
このままでは日本の行く先は
鬼化した人間が共喰いしながら生きる
混沌とした世界が待ってる。
自然と共存し、敬い、美しい世界へ
変えていくべきやと教えられた気がする。
「本来、葬式はめでたいもの」って
その通りやな。
働いて、苦労して生きたなら
最後は労いの意味も込めて
笑って見送られたいもんです。