基本イケメンの顔が全部同じに見えて覚えられないんですが、横浜流星は｢流浪の月｣のクズ男演技のおかげで覚えてきました。
心に傷を抱えた大学生が水墨画の世界にハマり、再生していく姿を描く。
オープニングの涙からの筆で書かれたタイトルが良かった。
この時点で劇場で観て良かったと思った。
三浦友和演じる師匠も良き。
教えるの下手かもだけど、多くを語らず、でも多くのことを教えてくれる。
こういう先生や師匠に出会えるかで人生って大きく変わるよなぁ。
そして江口洋介の安定感たるや。
江口洋介演じる西濱さんが1番俯瞰で物事を見てる気がするし、生き方や考え方に憧れる。
この人がいないと湖山会は成り立ってないんじゃ。
そして描く線もダイナミックで、アクシデントですら味に変えてしまう。
江口洋介はタッパがあるからこその説得力。
青山くんと千瑛ちゃんの下手に恋人関係にならない程よい距離感。
青山くんが最後まで敬語なのが良かった。
演じる横浜流星と清原果耶の抑えた演技もマッチしてた。
ただ、青山くんの親友みたいな人と、富田靖子の演技がクサすぎて嫌だった。
舞台みたいな大仰なセリフ回しで現実に引き戻されてしまったので減点。
あと、挿入歌とED曲が内容に合わないポップさで余韻に浸れず。
せっかくラストシーンが良かっただけに残念。
そういえばこの日はコレと｢すずめの戸締り｣はしごしたんだけど、奇しくもどちらも災害から立ち直る人々がテーマだった。
