Jun潤

犯罪都市 THE ROUNDUPのJun潤のレビュー・感想・評価

犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)
3.8
2022.11.16

予告を見て気になった作品。
マ・ドンソク出演作品は『エターナルズ』しか観ていませんが、怖いおじさんか優しいおじさんかまだ判断がつかない状況なので、今作でイメージが固まることを祈って今回鑑賞です。

2008年、ベトナム。
韓国人青年実業家のチェ・ヨンギが“最狂”犯罪者カン・ヘサンを筆頭とする謎の集団に襲われ誘拐される。
一方韓国の衿川署強力班にはマ・ソクトという脅威的な身体能力とルール度外視の行動力を持つ“最強”刑事がいた。
彼と彼の上司であるチョン・イルマンはベトナムの韓国領事館に自首をしてきた指名手配犯を引き取りに現地へ赴く。
そこで明らかになったのは、カン・ヘサンがベトナムで繰り返してきた凶悪事件の数々だった。
ソクト&イルマンコンビと強力班の面々は国境を越えて犯人逮捕に臨む。

アクションやっべ〜しめっちゃ物壊すしマ・ドンソクちょう怖いのにちょう可愛い。
本気で刺したり殴ったりしてそうな演技や、めっちゃ痛そうな演技でこれクライム・サスペンスだよね?ドキュメンタリーじゃないよね??なんて心配になってしまうレベル。

正直犯罪の内容やカン・ヘサンの狂気以外の部分については、謎解き要素や化かし合い騙し合いの類は無く、ただただ追って追われての繰り返しといった感じ。
しかし上述の通りアクションと演技のレベルが高すぎて観応えはバツグン。

自国から外に出てしまえば現地の警察以外何も手出しができないという国際犯罪の現実を見せつつ、それでも自国の人間、市井の人々を守るために立ち上がる警察の面々というのはアツいものですね。

マ・ドンソクも見た目太っちょおじさんって感じなのに、動けば俊敏だし腕は大木のように筋骨隆々で、これで殴られたらただじゃ済まねぇぞというのをビジュアルだけで叩きつけてきた感じ。
その他の面々も演技や表情から本当に痛そうな様子や、実際の事件に直面しているかのような臨場感、緊迫感がビンビンに伝わってきました。

実は続編でしたというのをタイトルクレジットで知り、これは置いてけぼりにされる予感と思いましたが、序盤の軽めの事件や、キャラ同士のやり取りで大枠を掴めたので、これは前作も見なきゃなともなる一作。
Jun潤

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