途中までシチュエーションスリラー＋乗り物パニック映画として非常に楽しめました。
昨今のコロナ禍の状況も色濃く反映されていており、感染の恐怖は生々しく、墜落しかけている機内で人々が浮遊し打ちつけられるシーンは迫力があるし、上空と地上で進行する緊迫感あるストーリー、これをどうやって収束させるの…！？！？！？ と期待しながら迎えた後半、着陸拒否からの航空自衛隊の颯爽たる登場（空自が民間機を撃つわけないやんけ！日本の防衛のヌルさなめんなよ！）から「なんだかおかしいな？」と思い始め、着陸拒否デモ、無意味な実験に体を張っちゃう刑事、華麗にトラウマを解消する元パイロットによる「着陸しません！」の決断に至っては、ズコー(┐「ε:)となってしまいました。いや十分に感動的なのですが……着陸拒否からの尺が長くて、冷静になっちゃう間を与えられてしまったのが難点かもしれません。犯人の動機みたいなのももうちょっと語ってほしかったな。テロリストと会話をしないのは基本ではありますが。
本国では4DXもあったようなので、4DXでむしろ見たい作品だなと思いました。日本でもやってくれないかしら。
