ユンファ

劇場版 Gのレコンギスタ V 死線を越えてのユンファのレビュー・感想・評価

4.8
わざわざ休暇を取って初日に駆けつける面構えの違うキモヲタたちに混ざって、小さな男の子が観に来ていた。上映終了後、「面白かった〜」と嬉しそうだったので、それだけで富野さん的には十分だと思うが、キモヲタの一人として苦言を呈したい。
自分はGレコ大好き人間だし、別に満点でも構わないのだが、どうしてもこのラストに納得出来ない。人間は争うことをやめない生き物であり、たとえ武器を破壊されようとそこらの石ころを使って殺し合うし、それもなければ拳が滅茶苦茶になるまで殴り合う…という大切な教訓をファーストガンダムから教わった。だからGレコの最終決戦の結末はあまりにもヌル過ぎるし、そこには“人間味”を感じることが出来ない。
これは時代が変わったからでも、人間が進歩したからでもなく、単に富野さんが丸くなったのだと理解している。いや十分に元気なじーさんだし、殺気立ってもいるのだけれど、「新しい時代を作るのは老人ではない」ということなのだろう。
オレたちもあのくらい元気に、「鬼滅潰す!エヴァ潰す!」と言ってのけなければならない。
ユンファ

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