ユンファ

名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)のユンファのレビュー・感想・評価

4.4
「紺青の拳」のようなオラオラ系映画かと思いきや、初期(こだま監督時代)を彷彿とさせるほどの良作。

アクション、推理、ラブにコメディと盛られた要素が多く、固有名詞もやたら出てくるのでやや混乱するものの、良く分からん部分は良く分からんままでも楽しめる。
ここ十年くらい爆破やアクションは過剰になる一方だったが、今回は比較的控えめながらYAIBAファンにはブチ上がるポイントもあり、個人的にはこの位でちょうど良い。
久しぶりに本格的な暗号解読が描かれ、推理描写も申し分ない。
ラブコメ要素に関しては、これはもう最高で、「相思相愛」の入りのタイミングなんか完璧。その後のオチも完璧。これがコナンだ!って感じだ。
紅葉や園子、阿笠、探偵団といったサブキャラの配置、活躍のさせ方も上手い。
クレジット後の特大サプライズについては、「完全な後付け設定じゃねえか!」とか「辻褄合わねえだろ!」とか言いたいことは色々あるものの、もう剛昌を信じてついていくしかない。

今のところ、「黒鉄の魚影」に比べると評価が低いようだが個人的にはかなり楽しめ、原作に描かれていたとしても違和感がないくらい、コナンらしい映画だったと思う。

ところで、来年の映画は〇〇と〇〇というサプライズ。
劇場版しか観てないライト勢は置いていかれるぜ。
ユンファ

ユンファ