デヴィッド・クローネンバーグの息子ブランドンの監督第3作。
前作「ポゼッサー」がどストライクで好みだったので鑑賞。
前作と同じく、奇抜なアイデアのSFであると同時にじわじわと追い詰められていくホラーでもあり、古典的な設定でありながら斬新さを感じさせる、不思議な作品。
ただし今回は良くも悪くもミア・ゴスの独壇場と化しており、本来なら『人間という生き物の気持ち悪さ』を一番に感じるべきところを、『ミア・ゴスやべえな』が先に来てしまう。
これは要するに、ネットリンチのメタファーなんだろうな。
ネットなんかでやばい発言をする奴は大抵社会的地位のある人間なので、今こういう映画が世に出るのは必然だろう。
しかしあれだな、やっぱりオヤジと違ってブランドンの映画は分かりやすいな。
気持ち悪さは大差ないけど。