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ザリガニの鳴くところのあんずのレビュー・感想・評価

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
3.2
湿地帯で発見された遺体を巡るミステリー。
事故なのか、事件なのか。

本屋さんに小説が並び出した頃、読みたいと思いつつも結局読みませんでした。
読まなかった理由は、私の苦手な描写がありそうだったから。
そんなことも忘れて観に行ってしまいました。

思ったとおり苦手なシーンがあり、辛かったです。
主人公の生い立ちに泣いてばかりいたように感じます。
そんな中で差し伸ばされる手にもおいおいと泣きっぱなしなのです。
こんな日に限ってハンカチもティッシュも持ってなく、服の袖に何度も何度も涙を吸い込ませました。

私は、昔のアメリカが舞台の映画でよく見るコットンレースのナイティがめちゃくちゃ好きなんです。
この映画でも数回登場しましたが、 実際に自身があの場にいたら……ものすごい量の蚊やヒルがいるかもしれない、あんな格好で涼しい顔していられないかもと一気に現実に。

舞台となる湿地帯の風景はとても美しかったです。
ミステリーですがラブストーリー色の方が強く、私としては詫びの手紙くらい書いてやりなよと思うのでした。
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