自然豊かな湿地帯の美しさ。その中で親に捨てられて孤独を抱えながら自然と共生するように生きてきたカイア。
サスペンスタッチで法廷と過去の出来事がオーバーラップしながら、少しずつ真実が明らかになっていく。そしてカイアが無罪を獲得しての死後、ほんとうの真実が明らかになる。
小説を読んでいないので分からないが、カイアの内面の複雑さや純粋なマインドがラストの結果に必然となるべき動機としては弱いような気もする。
とはいえ映画でしか味わうことができない特別な臨場感やドラマツルギーに溢れている素晴らしい作品であるのは間違いない。