このレビューはネタバレを含みます
沼地に住んでる女の子でも、顔が綺麗だとモテるんだな〜てしみじみ笑
決定的なことは何も語られないけど、ムール貝を売って生計を立てているとは思えない暮らしぶりと身のこなしから、「彼女ってそういう子なのか」と想像できる
たしかに蔑まれて疎まれてきたけど、自分じゃなくてそんな街の人が裁かれるべきなんて言えるのは、その知性からのみならず、彼女が人と平等に幸せを追い求めていいんだと自分で理解しているからだと思った
平等なのはその通りなんだけど、それって他の作品でもみる「孤独な少女が周りを打ち負かして成り上がるストーリー」と同じく、手段を選ばないような雰囲気があって、特別変わったストーリーでもないな〜
見せ方を変えたらリベンジものでもあるし、プリンセスストーリーでもあるよね?
それをよく表しているのが、街の大学生に捨てられた後に都合よく街の人気者に目をつけられているところ笑
こんなに意志が強くて賢い彼女なのに、別に気持ちよくもないセックスを前にして自分から激しくキスしたり、反抗せず街へ連れ出されたりなんかしちゃってるのをみると、こんなゴミみたいな言動するチェイスのこと本当に好きなんじゃない?なんて思ったり。テイトと別れ話をしているときにはここにいて!って主張してたもんだから
孤独を回避する術を学んで大人になったってことかもしれないけどね
わたしには彼女は決して内気だなんて思えない。単純にテイトのことは甘く見てるだろうし(捨てられた恨みもある)、チェイスも上から目線なのは引っかかるけどそんなことどうでもよくて、他に女がいたり殴られたりすることで「怯えなきゃいけない自分」になるのが無理!ってだけなのかなと思った
いくら湿地が好きだからって、孤独は嫌だし好きなものはシェアしたいし何より愛されたいよね