このレビューはネタバレを含みます
幼い頃に親兄弟にも見捨てられ、1人孤独に湿地帯に生きる少女。
生きる術は全てその自然から学び取って成長していく。
アメリカ、ノースカロライナの湿原の美しい映像に息を飲む。
ラストまで真相が分からない。
衝撃の事実を見せられ、あぁそうなのかと一旦は納得するのだが、私たち観る者に淡々と進む物語の行間を読ませ、いや待てよと何通りものラストが考えられる。
カイアのセリフや行動にもいろんな伏線が張られていたようにも思う。
なんとも上質なミステリー。
結局誰が犯人で何が真実なのか、それぞれが心の中で思い巡らせるのもこの作品の楽しみ方なのかもしれない。
原作未読。読んでみたい気もする。
最後に雑貨店に並んだカイアの本の装丁がとても素敵で、それが見られる映画もまた良いものである。